【第8回KYK溶接技術コンクール】2021/12/18

兵庫県の学生コンクールを主催し、大阪府の学生コンクールに選手を送り出し…
年末~年始の各高校でのガス技能講習を渡り歩いていると、いつの間にやら年が明けていました。
もう2022年、到来しとんの?気付かんかったわ。。。(嘘つくなや

昨年末、2021/12/18。
我々「近畿中小企業溶接事業協組合」
「兵庫県高等学校教育研究会 工業部会 機械系部会」とで
毎年共催しております【KYK溶接技術コンクール】を開催致しました。

今年で8年目。
今回はN-2F部門(20名)と、A-2F部門(11名)にて、兵庫県下の溶接を学ぶ学生達が
兵庫県立武庫荘総合高校にて溶接技術を競いました。


(↑武庫荘総合高校の溶接施設。授業でTIGやとー!?しかも交流TIGやないかー!もはやチートw)

例年同様、我々の【KYK溶接技術コンクール】は開先加工から全て各選手で行ってもらい、競技時間中にタック溶接もしてもらうという仕様。
この辺り、細かな溶接部の設定を選手自身が把握し、競技中にそれらを実行していく必要があるものとなっていたりします。
ココ、地味ですが学生への指導が難しいところ。
競技者自身が【自分だけの最適解】を、【自分で考える】必要があるのでね。
(ベースは後述の事前練習会で参加校全てに共有)

「頭での理解、ロジックがあった上での溶接技量」
という考えによるもので、溶接の本質は単なる作業ではないんだよ!そこも勉強してきてな!という
開催側の意図が盛り込まれているとか、いないとか…ってホンマかよ!(ホンマやw)

さて、今回の第8回開催も感染対策をしっかりしつつ、滞りなく開催できました。
開催場所である武庫荘総合高校の先生方、および多くの参加校の先生方に協力いただき、運営できました。
採点時間に関しても、項目こそ微調整しかしていないのに採点表のカスタムが捗りに捗り、徐々にスムーズになってきました。(S先生、thanks!)

当日に…リアルに皆の前で学生を表彰してあげよう!という意図にご協力いただき感謝です。
また、
・「日鉄溶接工業株式会社」様による溶接棒の一部提供(毎回のサポートありがとうございます!)
・弊組合会員の「積水ハウス株式会社」様による開催サポート(参加賞等の提供あざます!)
・弊組合会員の「株式会社酉島(とりしま)製作所」様による開催サポート(選手含め参加者への弁当提供あざます!)

競技選手含め学校との繋がり、KYK会員様との繋がりで徐々にこのような輪が広がってくれると次回への活力に繋がります。

さて、実際の作品について。
第1回から比べると、N-2Fなどは兵庫県下のどの学校にも裏波溶接(1層目)に関する知識が本当に定着してきていると実感します。
また、表面ビード(最終層)のウィービングも、過去に比べ大幅に進歩しているように感じます。
これらは、コンクールを通じて学校同士の技量の共有が行われているからであり、
例年10月に行っている(こちらも武庫荘総合高校様にて実施)KYK溶接コンクール対策講習も役に立っていることでしょう。

遠方からの参加も含め、先生方が生徒の経験に汗を流して頂いているからこそ、このような場を作れることを感謝致します。

溶接技術コンクールの結果としては、姫路工業高等学校の選手が優勝となりました。
惜しくも準優勝が、開催校である武庫荘総合高校の選手。
N-2F部門において今回で4連覇となりました、おめでとうございます!

4連覇という、毎年コンスタントに良い競技者を育成される姫工の凄さを実感すると共に…ちょっとモゾモゾしてきませんか?
どこかの学校で我こそは!という生徒がいるようでしたら、秘密特訓でもして「打倒 姫工!」やりましょうか??
何か工夫できること、協力できることなら、何なりと作戦練ります!

冒頭の2021年大阪府の学生溶接コンクールの優勝者は、
私の指導した選手(大阪府立茨木工科高校)なので…少しはお役に立てるかと。
オファーがあって、気が向いたら兵庫県にもコンクール仕様を教えに行きますよ。(気分次第かよw

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